毎年1月7日は「人日の節句」と呼ばれ、七草がゆを食べる習慣があります。七草がゆを食べる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
七草がゆの由来と歴史
七草がゆの由来は、平安時代の宇多天皇にまで遡ります。宇多天皇は、早春に芽吹いた七種の草を神饌として供え、無病息災を祈ったと伝えられています。
その後、江戸時代には庶民にも七草がゆの習慣が広まりました。これは、お正月の食べ過ぎや飲み過ぎで疲れた胃腸を休め、一年の無病息災を願うという意味合いがあったと考えられています。
七草の種類と意味
七草がゆに入れる七草は、以下の通りです。
セリ:競争や勝負ごとに競り勝つ
なずな:なでることで汚れをとり除く
ごぎょう:仏体を表す
はこべら:繁栄がはびこる→子孫繁栄
ほとけのざ:仏の安座を表す
すずな:神さまを呼ぶ鈴
すずしろ:清らかで汚れていないこと
七草がゆの効能と栄養
七草には、さまざまな効能と栄養が含まれています。
セリ:殺菌作用、消化促進作用
なずな:利尿作用、解熱作用
ごぎょう:利尿作用、むくみ解消
はこべら:消化促進作用、便秘解消
ほとけのざ:消化促進作用、疲労回復
すずな:利尿作用、むくみ解消
すずしろ:解毒作用、美肌効果
七草がゆの栄養価
七草がゆは、1食あたり約200kcalと低カロリーながら、ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランスよく含んでいます。
ビタミンA:視力維持、粘膜の健康維持
ビタミンB1:糖質代謝、疲労回復
ビタミンB2:エネルギー代謝、皮膚や粘膜の健康維持
ビタミンC:免疫力向上、美肌効果
カリウム:むくみ解消、高血圧予防
カルシウム:骨や歯の健康維持
鉄分:貧血予防
七草がゆの食べ方
七草がゆは、お米を炊くときに、七草を一緒に入れて炊き上げます。
お米は、白米や玄米、麦がゆなど、お好みのものを使用できます。七草は、新鮮なものやフリーズドライ、どちらでも構いません。
新鮮な七草を使用する場合は、下茹でをしてアク抜きをしてから使用します。
あと、フリーズドライはお手軽で簡単です。
七草がゆを食べるタイミング
七草がゆは、1月7日の人日の節句に食べるのが一般的です。ただし、最近では、1月6日や8日など、人日の節句の前後にも食べる人が増えています。
七草がゆを食べるメリット
お正月の食べ過ぎや飲み過ぎで疲れた胃腸を休め、一年の健康を維持するためにも、七草がゆを食べることは効果的です。
また、七草がゆは、1食あたり約200kcalと低カロリーながら、ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランスよく含んでいます。そのため、ダイエットや美容にも役立ちます。
このように、七草がゆには、無病息災を祈るだけでなく、健康や美容にも効果的なメリットがあります。
まとめ
七草がゆには、邪気払い、厄除け、無病息災などの願いが込められています。また、七草には、さまざまな効能と栄養が含まれているため、健康や美容にも効果的です。
ぜひ、1月7日には、七草がゆを食べて、新年を健康に迎えましょう。